足汗で靴がクサくなる問題、半年かけてほぼ解決した話 — 当事者の実践ルーティン

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足汗がひどい人間の靴は、とにかくクサくなります。1日履けば中はびしょびしょ。お気に入りの靴ほど毎日履きたくなって、毎日履くから乾く暇がなくて、気づいたら脱いだ瞬間に分かるレベルのニオイになっている——ずっとこの繰り返しでした。

しかもクサくなるのは靴だけではありません。靴下もセットでクサくなります。だから居酒屋みたいな靴を脱ぐタイプの店が最悪で、飲み会があるときは替えの靴下をカバンに忍ばせて行くこともありました。

ちなみに「びしょびしょ」がどれくらいかというと、これくらいです。

ファブリーズのような消臭スプレーも試しましたが、わたしの場合はダメでした。その場のニオイが少しマシになる気がするだけで、翌日にはまた同じです。

いま続けているルーティンに変えて約半年。まじで靴はクサくなくなりました。やっていることは3つだけです。この記事ではその前に、「そもそもなぜ靴はクサくなるのか」から整理します。ここが分かると、消臭スプレーが効かなかった理由も見えてきます。

そもそも、なぜ靴はクサくなるのか

意外かもしれませんが、汗そのものはほとんど無臭とされています。ニオイの正体は、皮膚にもともといる常在菌です。

皮膚科クリニックの解説(あつた皮ふ科・美容皮膚科クリニック・医師監修)によると、足のニオイの主な原因は、常在菌が汗・皮脂・角質を分解するときに発生するイソ吉草酸という物質。悪臭防止法で規制対象になっているほど強烈なニオイで、「納豆のようなニオイ」と表現されるのはこれです。

そして重要なのがここ。この菌は、ジメジメして暖かい環境(高温多湿)で増えやすいとされています。

つまり、足汗持ちの靴の中はこうなっています。

  1. 足汗で靴の中が濡れる
  2. 高温多湿になり、菌が繁殖する
  3. 菌が汗・皮脂・角質を分解して、イソ吉草酸ができる
  4. クサくなる

消臭スプレーが(少なくともわたしには)効かなかった理由も、これで説明がつきます。できてしまったニオイに後からアプローチしても、菌と湿気がそのままなら、翌日また同じことが起こるだけだからです。

結論: 「乾燥」と「パウダー」の二段構え

というわけで、やるべきはニオイの後処理ではなく、菌が増えられない環境をつくること。わたしのルーティンは次の二段構えです。

  • 乾燥させて、菌が繁殖しにくい状態を保つ(習慣①②)
  • パウダーで、菌とニオイのもとに直接アプローチする(習慣③)

具体的には3つの習慣です。

習慣①: 同じ靴を2足買って、毎日交互に履く

お気に入りの靴を見つけたら、同じものを2足買います。そして必ず1日おきに交互に履く。こうすると、1日履いた靴は丸1日以上休ませられます。

「同じ靴を2足買うのはもったいない」と思うかもしれませんが、発想としては逆で、毎日履いてすぐダメにするより、2足を交互に履いたほうが1足あたりの寿命も延びます。足汗持ちにとっては、靴は「乾かす時間」までセットで1足です。

正直なことを言うと、いける人は3足以上のほうがいいと思います。わたしたちの足汗量だと、1日ではまだ乾ききらないことがあるからです。わたしの場合は在宅勤務で1日家にいて靴を履かない日がたまにあるので、休ませる時間を確保できるという現実的な事情もふまえて2足に落ち着いています。

習慣②: 帰宅したら、その日の靴を玄関の外に干す

家に帰ったら、履いていた靴を玄関に脱ぎっぱなしにせず、玄関の外に出して干します。コストはゼロ。「帰宅→靴を脱ぐ→そのまま外に置く」を動線に組み込んでしまえば、手間はほぼありません。玄関の中に置いたままでも乾かないことはないですが、外気に当てたほうが明らかに乾きます。

干すといっても大げさなことはしていなくて、壁にななめに立てかけておくだけです。かかとを下、つま先を上に。こうすると履き口が上を向き、ソールが地面から浮いて空気の通り道ができるので、ベタ置きより湿気が抜けやすくなります。一晩これをやるだけで、翌々日に履くときのサラッと感が全然違います。

習慣③: 履く前にグランズレメディを振り入れる

仕上げがこれ。ニュージーランド生まれのフットパウダー、グランズレメディです。靴を履く前に、付属スプーンでパウダーを靴の中に振り入れるだけ。ミョウバンなどを含む白い粉で、汗のベタつきを吸着しつつ、ニオイのもとに直接アプローチしてくれます(詳しい使い方は公式サイトにあります)。

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半年使ってみての正直な感想も書いておきます。

  • 効果は実感しています。乾燥の習慣①②とセットとはいえ、履く瞬間の安心感が違います
  • ただし無臭ではなく、薬品っぽいニオイはします。足のニオイとは別種の、いかにも「粉」なニオイです。わたしは気になりませんが、ここは人によると思います
  • コスパは良好で、わたしの使い方だと1つで数か月もっています

ちなみにグランズレメディの前に、LUSHのフットパウダーを試したこともあります。結論から言うと、わたしの足汗量には太刀打ちできませんでした。ただ香りはさすがのLUSHで文句なしにいいので、足汗が少なめの人なら、まずそちらから試してみるのもアリだと思います。

試していないけど、理屈上アリだと思うもの: 靴乾燥機

わたし自身は未検証ですが、ここまで読んでもらえば分かるとおり、この対策の柱のひとつは「いかに靴を乾かすか」です。玄関にスペースがある人なら、靴乾燥機は理にかなった選択肢だと思います。外に干すのと違って天気にも左右されません。試したらこの記事に追記します。

ただし、乾燥だけで完結するとは思っていません。乾燥はあくまで「菌を増やしにくくする」側の対策で、わたしの実感では、乾かしていてもいずれクサくはなってきます。だからこそ習慣③のパウダーとの併用が必要、というのがわたしの結論です。

半年続けた結果

この3つを始めて約半年、靴を脱ぐ場面が怖くなくなりました。焼肉屋の座敷も、居酒屋も、友人の家も、「あ、今日ヤバいかも」と身構えることがなくなったのは、足汗持ちにとってかなり大きい変化です。飲み会のカバンに替えの靴下を忍ばせることも、もうありません。

道具らしい道具はグランズレメディだけで、あとは「2足買う」「外に干す」という習慣の話。特別な出費もほぼないので、足汗×靴のニオイに悩んでいる人は、まず習慣①②の乾燥だけでも試してみてください。


多汗症そのものの基礎は多汗症とは?で整理しています。